体内時計のメカニズムをダイエットに生かそう
睡眠とストレス、食事、色彩、呼吸法、寝具など睡眠を多角的にとらえる美穂先生の睡眠コラム。体内時計をダイエットに活用する方法について解説します。
ひらめきのタイミング
体の中では体内時計が様々なリズムを刻んでいます。90分リズムのはじめの頃には、左脳が活発に動きます。
そして90分リズムの終わり頃に、右脳の働きが活発になります。
発明家は、午前中に集中して思考して、アイディアの基礎をつくります。
9割方作っておいて、最後は右脳のひらめきで完成させることが多いのだそうです。
眠る直前と、目覚める直前のまどろみも、いいアイディアが生まれるタイミングです。
発明王エジソンの睡眠時間は4~5時間だったそうですが、これでは睡眠不足だったようで、よく居眠りをしていたそうです。
この居眠り(まどろみ)の回数が多かったことが、多くの発明につながったのだと推測されています。
ダイエットにもリズムを活用
ダイエットに適したタイミングもあります。1年周期のリズムでいうと、秋から冬はダイエットに失敗しやすい季節です。
厳しい寒さに向かってエネルギーを蓄えようと、食欲が増すからです。
また、体内に取り入れた栄養素が、脂肪として蓄積されやすくもあります。ダイエットを始めるのに適しているのは、春から夏の間です。
女性なら1ヶ月のリズムも利用できます。月経前は、甘いものに対する欲求が高くなるときなので太りやすく、月経後から排卵期の間は痩せやすい時期です。
月の満ち欠けと同じように、月が満ちてくる月経に向かって体も満ち(太り)やすく、月が欠けていく排卵に向かって体は締まり(痩せ)やすくなるのです。
ダイエットは月経直後から始めると、成功率が高くなるでしょう。