タイプ別漢方を紹介!気の不足タイプ「気虚」
気の不足タイプ:気虚についての解説!漢方では、体質や体調を元に証を導き出し、処方する漢方薬や養生法を考えます。
「気」は生命のエネルギー
「元気」や「気力」というように、目には見えないけれども、身体の中を巡っている生命エネルギーのことを「気」といいます。
すべてを動かすパワーの源でもありますが、血液や水分をめぐらせたり、新陳代謝を高めたり、体温を維持したり、内臓を固定したり、汗のコントロールをしたりと、その働きは多岐にわたります。
気虚とは
気虚とは、その気のパワーが不足しているタイプを指します。いつも元気がなく、汗をダラダラとかいたり、ちょっと動いただけでも疲れやすい、といった症状が出やすいのが特徴です。
こんな症状に気をつけて
気虚の場合、免疫力も低下しているので、風邪を引きやすく、内臓を固定する力が弱いため、子宮下垂や胃下垂などの症状がでることもあります。
花粉症などのアレルギー疾患、喘息などの呼吸器系のトラブル、不正出血なども気をつけてください。
疲れやすい気虚タイプは、オーバーワークや激しい運動は不向きです。ゆっくり散歩をしたり、作業の合間に休憩を入れるなどをして、こまめに気を補いましょう。
おすすめの食材
おすすめの食材は長いも、さつまいもなどのイモ類や、米などの穀類、豆類、しいたけやぶどうなどです。
気を補うと胃腸の調子もよくなり、根気もつきます。パワー不足だと感じたら、以上のような補気食材を積極的に取り入れるようにしましょう。