タイプ別漢方を紹介!気のめぐりが悪いタイプ「気滞」
気のめぐりが悪いタイプ:気滞についての解説!漢方では、体質や体調を元に証を導き出し、処方する漢方薬や養生法を考えます。
気滞とは
気は体を構成する基本的な要素のひとつで、生命活動を維持する最も重要なものです。
気は上や下へ移動したり、出たり入ったりして、絶えず運動することによってその機能を発揮することが出来るのですが、全身にくまなく渡るはずの気のエネルギーが、なんらかの影響で阻害されている状態を「気滞」といいます。
おもな原因はストレスですが、夜更かしや過労、飲食の不摂生でも起こります。
気滞の症状
気滞の症状は局部の脹れや痛みをともなう場合が多いのですが、ずっと一箇所に留まっておらず、痛む場所が移動するのも特徴のひとつです。
気の乱れはストレスのクッションとなる肝に関係しているので、肝の経絡(けいらく)である胸や脇に脹れたような痛みを感じることもあります。
腹部に気が滞ればお腹が張って痛くなったり、便秘になったり、ため息をついたり、ゲップやおならが出る人もいます。
気滞は自律神経のバランスも崩すので、憂うつになったり、肩こりや頭痛、不眠や生理不順を起こすケースもあります。また、体内をめぐっている血液や水分の流れにも影響を及ぼしめぐりを悪くします。
おすすめの食材
気滞におすすめの食材はしそ、セロリ、香菜、らっきょう、大根、柚子、きんかん、ジャスミンなどで、香りの良い食材が多いのが特徴です。
また、気滞タイプに必要なのは「発散」ですので、適度な運動で汗をかいたり、ストレス解消に大声で笑ったり、好きなアロマを焚くなど自分なりのリラックス方法を身につけるといいでしょう。