爪は健康状態を知らせるバロメーター!爪の基礎知識
爪のお手入れやネイルアートはどんな風にしていますか?正しく行うことができていないと爪が荒れてしまうことがあります。『爪の基礎知識』をご紹介します。
爪の役割
爪は、ケラチンというたんぱく質でできている皮膚の一部で、人間をはじめとした動物にとって重要な役割を果たしています。
爪には、
- ①物をつかむ補助をする
- ②指の腹にかかる力を支える
- ③指先を保護する
- ④指先の感覚を敏感にする
などの役割があります。爪がなければ指先に力を込めることはできず、細かな動きをすることができません。
また、外的からの衝撃を受け止めて指先を保護するという役割を持つため、爪が荒れてしまうことがあります。
健康な爪、不健康な爪って
爪の色は血液の状態を反映しています。そのため「爪は健康状態を知らせるバロメーター」と言われています。健康な爪は、薄いピンク色で、表面はなめらかです。白っぽい爪の場合は血色素が少なく貧血が疑われます。
また、貧血気味の人は、爪に十分な栄養素が行き渡らないので、爪が割れやすくなります。冷え症の人も、指先の血行が悪くなるため爪が割れやすくなってしまいます。このような状態が続くと、爪がもろくなり、先端のほうから2枚にはがれてしまう「二枚爪」になってしまいます。爪に横すじが入っている場合は、そのすじが入った時期に、体調不良や精神的ストレスなど、健康状態が悪かったことが考えられます。
縦すじは、加齢によってできるものであり、誰にでも見られるものです。
スカルプチャー、ジェルネイル、つけ爪、自爪ネイルに潜む病気
爪のおしゃれがマニキュアだった頃は、マニキュアを頻繁に塗りなおすことで爪が変色したり、除光液のアセトンで爪が乾燥してはがれるなどのトラブルが見受けられましたが、スカルプチャーやジェルネイルなど多彩なネイルアートを楽しめるようになった今では、新たな爪のトラブルも発生するようになりました。
ネイルアートに使用する樹脂や溶剤などへのアレルギーで起こる接触皮膚炎、人工爪と地爪の間に緑膿菌という細菌が繁殖して爪の表面が緑色になる「グリーンネイル」などです。
必要なケア
爪に人工物をほどこす場合は、特に爪のケアに気を配ることが大切です。栄養バランスのとれた食生活を心がけ、爪の主成分であるたんぱく質、健康な爪の成長に必要なビタミンやミネラルをしっかり摂るようにしましょう。
また、健康な爪の大敵は乾燥です。乾燥が原因でささくれができやすくなってしまうので、オイルやクリームを甘皮周囲に塗って乾燥を防ぎましょう。
爪を短くするときは、爪切りの使用は避け、やすりで削るようにします。
ネイルカラーをする際は、ベースコートやトップコートを必ず塗ってネイルを長持ちさせることが、爪の保護にも役立ちます。