かさぶたを作らないようにするのが傷痕を残さないポイント?
傷あとの原因にはさまざまなものがありますが、シミになってしまうと改善するまでに長い期間が掛かってしまいます。正しいケアをしていくことによって、傷跡をキレイに治すことができます。『傷あとをキレイに消す方法』をご紹介します。
傷あとの原因と状態
暖かくなって、肌を露出する機会が多くなると、気になってくるのが体にできた傷あと。切り傷、すり傷、やけど、虫さされ、ニキビetc…。
傷あとの原因にはさまざまなものがありますが、シミになってしまった状態を、「炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)」といい、肌が刺激を受けた時に、メラニンを産生するメラノサイトという細胞でメラニンが過剰に産生されるのが原因。
炎症後色素沈着は、自然に任せていても、時間の経過とともに薄くなっていきますが、改善するまでに顔では半年以上、体では2年近くの時間を要することがあり、時間がかかります。
赤くなったり盛り上がった傷が残る場合があります。これは、傷ができた後、体の修復細胞がコラーゲンなどを産生して傷を修復する際、傷の周りの血行が悪かったり、傷口が化膿したりなどの原因で、修復がうまくいかなくなってコラーゲンが異常に産生されてしまうのが原因。
傷の改善にはビタミンC
傷を少しでも早く改善するには、ビタミンCの摂取が重要。ビタミンCには、メラニンの合成を抑え、できたメラニンを無色化する効果があります。
野菜や果物などで、しっかりビタミンCを摂取するほか、サプリメントで補ってもよいでしょう。化粧水や美容液などに高濃度のビタミンCが配合されたものを局所的に使うのもおススメ。体の内側と外側からしっかりビタミンCを補給しましょう。
紫外線や摩擦は色素沈着を悪化させる
紫外線や摩擦などの刺激は、色素沈着を悪化させる原因になってしまうので注意が必要です。日焼け止めはしっかり塗って、紫外線をブロックしましょう。
傷あとを残さないためには直後の対処が大切
傷あとをなるべく残さないようにするためには、けがをした時の対処の仕方も大切。深い傷や出血が多いような場合は医療機関での治療が必要になりますが、傷が浅く軽いけがの場合は、まず水できれいに傷口を洗い流します。
そして、傷が乾かないように市販の創傷被覆材で覆います。創傷被覆材がなければ、ラップを代用してもよいでしょう。ワセリンがあれば、皮膚の保湿保護剤としてラップに塗ります。
傷口を湿らせておくことで、皮膚を再生する物質が活発に分泌されるようになるため、傷跡をキレイに治すことができます。かさぶたを作らないようにするのがポイントです。