6大栄養素のうち糖質・脂質・タンパク質・食物繊維を詳しく学ぼう!
人間が生きていくためには、さまざまな栄養素が必要です。私たちが口にする全ての食品には何らかの栄養素が含まれています。エネルギーとなるもの・体を作るもの・体の調子を整えるものなど、その働きは栄養素の特徴によって多岐に渡ります。
6大栄養素とは
私たちが生きていくために必要な栄養素を大別すると6種類に分類され、それを6大栄養素と言います。
6大栄養素とは、エネルギーとなる糖質・脂質・たんぱく質の3大栄養素にビタミン・ミネラル・食物繊維を合わせたものです。
以前は6大栄養素ではなく、食物繊維を除いて5大栄養素と呼ばれていました。そのため、食物繊維は「第6の栄養素」とも呼ばれています。
糖質
主に脳や体のエネルギー源として利用され、生命維持に欠かせない重要なエネルギー源でもあります。
糖質には、ブドウ糖や果糖などの単糖類、ショ糖、麦芽糖、乳糖、オリゴ糖などの少糖類、デンプンやグリコーデンなどの多糖類があります。
このように、糖質は最小単位である単糖の結合数によって分類されています。ちなみに、糖質と炭水化物は、名称をよく混同されます。
糖質に食物繊維を合わせたものを炭水化物と呼びます。
脂質
脂質はエネルギー源として利用されるほかにも、細胞膜や核酸・神経組織などの構成成分として重要です。
脂質は、中性脂肪・リン脂質・コレステロールなどに分類されます。中性脂肪は一般的に脂肪と呼ばれ、皮下脂肪や内蔵脂肪として貯えられ必要に応じてエネルギーとして利用されるだけでなく、体温保持や臓器を保護する重要な働きもあります。
もちろん、過剰に脂肪が蓄積されると肥満やメタボリックシンドロームの原因となりますが、健康のためにはある程度の脂肪は必要です。
コレステロールは、細胞膜の構成成分となります。このように、脂質はそれぞれ特徴や働きが異なります。
タンパク質
タンパク質は、筋肉や臓器など、私たちの体をつくる重要な成分ですが、酵素・ホルモン・免疫抗体などの原料としても欠かせません。
タンパク質は、アミノ酸が多数結合した物質で、アミノ酸の種類や配列によってタンパク質の性質や働きが異なります。美肌のもと、コラーゲンもタンパク質の一種です。
食物繊維
食物繊維は「ヒトの消化酵素で消化できない難消化性成分の総体」と定義されています。
かつては食べ物のカスとして評価されていませんでしたが、腸内に有益な働きをする細菌を増やしたり、生活習慣病を予防する働きなど、さまざまな生理作用をもたらすことが明らかになりました。
食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維に分類され、それぞれ働きに特徴があります。